自己感覚の基盤

輪島の間垣

自己感覚の基盤は、自己と世界の不一致・一致をめぐる身体感覚にあります。

身体感覚の発達を促すものには2つの方向があります。
誕生直後の乳児は、自己と世界の境界が混沌としています。しかしやがて自己は、世界と区別される自己を、身体的自己の同一性を通して獲得していきます。自己意識すら未明の自己自身が、自らの身体と触れ合いあう時と身体的自己以外に触れあう時の内的体感の差異の累積体験の中で、身体的自己の同一性・統一性に覚醒していきます。

もう一つの方向は、自己意識もまだ未明の自己は、養育者との身体的触れ合いや調律的な相互交流による自己と世界の不一致・一致の内的体感の差異を通して、身体的自己の同一性・統合性に感覚運動的に覚醒していきます。

この段階の自己をホロニカル心理学では、「内外融合的主体」と概念化しています。内外融合的という意味は、まだ外我も内我も機能的に分化しておらず融合的だからです。ホロニカル心理学的発達論では、8ヶ月頃までに獲得されると考えています。