適切な愛着のもつ意味

乳幼児時期の重要人物との愛着関係は、その後の自己の自己自身に対する関係や他者及び社会との関係における自己調整能力に影響していきます。

対人関係における緊張と弛緩、不安と安心、不快と快などの内的体感は、神経・生理学的な過覚醒や低覚醒をいかに自己調整するかの能力に影響されます。そしてそうした自己調整能力が、乳幼児時期早期から重要人物との相互交流の体感の内在化と関係していることが明らかになりつつあります。

乳幼児の内的体感の刻々の変容と情緒的調律のあった重要人物からの、ほどよい照らし返しは、適切な自己の身体自己感覚の土台を形成していくのです。

こうした適切な照らし返しがないと、ストレスフルな出来事に遭遇する度に過覚醒や低覚醒になりやすくなったり、自己の同一性や統合性が脆弱化しやすくなったり、安定した対人関係を持ちにくくなるわけです。

重要人物は、人によっては、必ずしも一人とは限りません。ただし重要な人物が複数にわたる場合は一貫性の有無が影響します。

また乳幼児期に適切な照らし返しが得られなかった人でも、大人になって重要な人物との適切な相互的な交流体験が内在化されていけば、適切な我の自己意識を発達させていくことは可能とホロニカル心理学では考えるようになってきています。