自由無礙の俯瞰(6):究極における観察主体と観察対象の無境界性

自由無礙の俯瞰とは、究極のミクロの点の立場から対象世界を俯瞰することから、究極のマクロの球の立場に至るまで自由自在に対象世界を俯瞰することです。

しかしながら、そもそも究極のミクロの点においては、もはやそれ以上内なるものはなく、観察主体と観察対象の区別は無くなり、観察主体と観察対象の関係は無境界になります。同じように究極のマクロの球とは、もはやそれ以上外なるものはなく、観察主体は、観察対象そのものに無限に近づき、やはり観察主体と観察対象の関係は無境界になります。

結局、究極においては、観察主体と観察対象の関係は無境界となり、自己と世界の関係も無境界となりますが、それが破れると、観察主体と観察対象が不一致となって多層多次元な多様な現象世界が立ち顕れてきます。この時、自己と世界の無境界性と多様性の相矛盾性を実感・自覚できる時は至福となりますが、そうでなければ即座に苦悩の源となります。