創造的自己

ある箱庭

自己は、身体的自己という面を持ちます。身体的自己は命に限りのある有限的存在です。いつどこどこに在るというように、時間と空間の中に位置づけられる局所的な存在といえます。

しかし他方で、自己は局在的存在や時間や空間に限定されない非局在的存在でもあります。自己は世界に影響を受けながらも世界を変容させます。歴史に影響されながらも、歴史を創り出す存在でもあるのです。創り出されたものは、子ども、生産物、文化、思想、倫理、宗教など、自己の存在を超えて、世界に無限の影響を与えます。創造されるものには、生産物のような物質的なものから物語や思想など非物質的なものまで無限にあるのです。

自己は世界に影響され局在的な自己を生きながらも、逆に非局在的存在として新たな命の形成に影響を与えているのです。自己は、創り出されたものによって創り出されながらも、自ら創り出す存在でもあるのです。

自己は有限で局在的な存在であると同時に、無限で非局在的な存在といえるのです。