ホロニカル体験(8):自己と世界の無境界体験

自己と世界一致し無境界となる直接体験のことを、ホロニカル心理学ではホロニカル体験と概念化しています。ホロニカル体験は、無意識ではありません。ホロニカル体験は事後的に自覚されるとはいえ、あくまで意識の働きにより実感されます。言語学者の井筒俊彦の表現でいうならば、分節の意識ではなく、無分節の意識、すなわち「無」の意識といえます。

ただし、ホロニカル体験の瞬間では、観察主体となる我(現実主体)の意識は「無我」となっており、観察主体と観察対象は「一」となり、主客合一となっています。その結果、実感されていても、ホロニカル体験そのものは、我が我に返った瞬間、事後的に自覚されることになります。