内田興正老師は「この世界に所属する私」と「所属していない私」の二重構造を「進みと安らい」(1969,柏樹社)の著書で指摘した。
この言葉をホロニカル論的に捉え直すと、「この世界に所属する私」とは、一瞬・一瞬、この世に生成されてくる自己のことであり、「所属していない私」とは、一瞬・一瞬、この世から消滅していく自己のこととも考えられます。
実際、自己を構成する細胞レベルでも、一瞬・一瞬のうちに、すべての自己は過去となって場のうちに消滅統合され、また新たな自己を創造する源となって、新たな自己を生成しているのです。そうした細胞から創り上げられた私たちの行為も同じです、一瞬前の行為は過去となった場のうちに消滅統合され、新たな行為が創造されているのです。さっきの自己は、もはやどこにもなく、今・この瞬間の自己にすべて含まれてあり、「過去を含む今・この一瞬に新たな未来が創造されている」といえるのです。