心理社会的支援におけるアセスメント

心理社会的支援における見立ては、医療における治療方針決定のための診断とは異なり、被支援者の自己や世界の出来事に関する適切な理解を促進するようなものでなければなりません。

内的世界と外的世界を共に扱う心理社会的統合的アプローチとしてのホロニカル・アプローチでは、とくに治療的観点との差違を重視します。

治療者による治療を目的としたアセスメントと、被支援者自身の自己理解を促進するための心理社会的支援を目的とした見立ては、目的もその行為も根本的に異なります。

異なる行為であることを無視したり、類似行為と勘違いすると、被支援者に混乱をもたらすことになります。前者のアセスメントは、静止的判断的アセスメントであり、後者は、動的な理解のためのアセスメントです。前者がある診断基準に基づいたカテゴリーあるいは疾病の厳密な腑分けとするならば、後者はより全体的より総合的な理解となります。

医療現場では、医師の診断の補助行為として実施される心理職員による心理検査も、心理社会的支援では、被支援者の自己理解の促進のために活用されます。

同じ心理職と呼ばれながらも、実は場の違いが心理検査の実施者と被験者との関係そのものの意味付けの差異になって現実化するのです。場が異なれば、同じ検査の実施者と被検者の関係性すら異なり、関係が異なるところで行われる行為は、その意味も違ってきます。