トラウマの扱い方(5):「今・ここ」での出来事と「過去の記憶」の両方に注意を向ける

「今・目の前の出来事」と「過去の外傷記憶」の両方に二重に注意を向けると、今・現在が安全で安心できる限り、過去の外傷体験に付随していた陰性感情と身体的記憶(過覚醒・低覚醒)は、自ずとほどよい感覚や覚醒状態に安定化していきます。

外傷体験を扱う時には、「今・現在」が安全で安心できることが最も大切になるのです。

「今・現在」が安全で安心できると、トラウマに支配されていた過去の記憶が和らぎ、かつ陰性の感情の鎮静化とともに、世界と自己が信頼に値するものであるということを実感・自覚することができるようになります。