共同研究的協働(2):一緒に模索する

場面再現法による外在化

被支援者と支援者の対話において、よくある問題点のひとつが、支援者が被支援者のことを理解しようとしたり見立てのための情報収集に対話の内容が偏りすぎてしまうことです。

こうした展開における対話の流れは、自ずと支援者がリードし続けることになります。また被支援者は、自分を理解してくれようとする支援者に対して受け身になり、情報を提供する役割を担うようになってしまいます。

しかしこうした展開では、被支援者自身は、自己が自己自身や世界(他者やいろいろな出来事を含む)との関係を自ら内省したり、自ら問題解決の主体となる機会を失うことになります。逆に支援者は被支援者のことや被支援者と世界との関係がいかなるものかを理解することに専念しすぎるあまり、問題解決の主体を被支援者から奪ってしまいます。

ホロニカル・アプローチでは、こうした流れになることを防ぐためにも、被支援者の抱えている問題の外在化を積極的に図ります。被支援者の抱えている問題を外在化したり可視化することによって、被支援者と支援者が外在化された問題について共同研究的に協働しながら問題解決の道を一緒に探るという共創的関係を構築しています。