自己は、世界との不一致に苦悩しながらも、その生涯をかけて自己と世界の出あいの統合的一体化への要求を抱きながら死にゆく存在といえます。この避け難き葛藤から、宗教、哲学、そして心理学、科学が生まれてきたと思われます。そして哲学、心理学、科学は、宗教の持つ意味を説明できる論理を求められていると思われます。
自己と世界の出あいが一体化する瞬間(ホロニカル体験)は、内なる実感と外的な世界観が一致し、自己が全体的な構造の一部であることを強く認識する体験から始まります。この状態は、単に自己を超えるトランスパーソナルな次元に達することを意味するのではなく、むしろ自己と世界が有機的に共鳴する調和の瞬間を見出すことを指します。このような視点では、哲学や宗教だけでなく、科学的アプローチもこの統合の必要性に貢献できる考えられます。