呼吸について(3)

心理社会的問題が絡み合った痛み・不安・絶望の感覚については、ゆっくりとした深い呼吸を繰り返していると、痛み・不安・絶望の波を繰り返しながらも、やがて痛み・不安・絶望の感覚が和らいでいくことがあります。このとき、ホロニカル・アプローチでいう「ただ観察」のポジションを取ることが大切です。ただし、身体的疾病が疑われる場合には、この限りではありません。また、トラウマを背負った身体が、「ただ観察」によって、不随意的な反応として活性化して出現する場合もあるので注意が必要です。

心理・社会的な要因が深く影響した痛み・不安・絶望の場合は、それを取ろうとすると一層、悪化することが多く、まずは、神経生理学的な過覚醒や低覚醒状態を、ほどよい心身の状態にすることが大切であり、そのためにはごく自然に呼吸のリズムにあわせていくと身心一如になって鎮静化に役立つことが多いといえます。