適切な心理社会的支援では、苦悩を消去するというよりも、心的症状や心的問題の持つ意味を、より創造的な自己表現へと変容していきます。
ホロニカル心理学は、自己と世界の出あいが、少しでも一致する方向を苦悩を契機に模索していきます。苦悩は、新たな意味生成の場を形成していく動的な「自己組織化」の働きを促進するきかけになると考えているわけです。
苦悩や症状は、分断された自己や関係性の再統合を促す触媒として現れ、そこに潜む固有のメッセージを読み解くことが、個人と社会との調和的関係の生成を可能とする扉を開くと思われるのです。