場所論(1)

心理社会的支援の実践の理論化のためには、場所との関係の一般性特殊性を明らかにし、支援法、理論、技法や倫理が、場違いなものにならないようにすることが大切と思われます。

一般性とは、同じ場所を共にする人ならば、同じような心理社会的苦悩を抱くようなテーマへの取り込みといえます。それに対して、特殊性とは、同じ場所を共にしていても、その人だけに立ち顕れてくるような心理社会的テーマです。

しかし、ここで気をつけなければないないことがあります。場所の抱える問題には、一般性のテーマの中に特殊なテーマが包摂されており、特殊性のテーマの中にも一般性のテーマが包摂されているとうことです。しかも、何を問題とするかの私たちの視点によって、一般性の中に特殊性を、特殊性の中に一般性のテーマを見いだすことができるということです。

このことは、場所の抱える問題においては、一般性と特殊性を簡単に切り分けてはならないと考えられるのです。