現代社会は、統合性への希求を失った喧騒語ばかりが飛び交っています。自己は、こうした現代社会の影を自己自身に映すことによって、“こころ”の統合性を失い、深く傷つき、悶え苦しむ人たちが、あらゆる心理社会的支援の場所で増えてきているのではないでしょうか。
そして支援者もまた、独りよがりな支援に満足することなく、意味のある支援を深く考えている限り、自分自身も知らずのうちに深く傷ついていることに気づくのではないでしょうか。
しかし心身ともに疲れ切っても、なお、すべての傷をやさしく包むとともに、理を持った“こころ”に救われるという事実に目覚めるとき、“こころ”の働きをさらに深くかつ広く探求したいと思うようになるものです。