古い時代から人間は、苦悩の要因についていろいろな説を語り、その乗り越え方についてもさまざまな方法を提唱してきました。しかし、それらは同じ苦悩を扱っていながら、ときとして相対立することすら稀ではなかったといえます。
ホロニカル心理学では、こうした違いは、苦悩に関して、“こころ”の異なる水準に対して、異なる観点から理解しようとすることによる差異として統一的に理解可能と考えています。
ある苦悩は、認知の問題としても、対人関係の問題としても、思想の問題としても、宗教の問題としても理解可能であり、それぞれの観点に対応した対応策があると考えられるのです。
ある苦悩には、多層多次元にわたる問題が含まれており、それぞれその水準に応じてさまざまな対応があるといえるのです。
このような観点から、ホロニカル・アプローチでは、被支援者が多層多次元にわたる苦悩のうちどのような水準で、どのように悩んでいるのかについて明らかにしつつ、もっとも適切な変容見込みのある具体的な対応策を絞り込んでいきます。