かけがえなき自己とは

AIで生成

“こころ”とは何か。この問いは、心理学・哲学・宗教思想の境界を越えて、私たちの存在理解そのものに深く関わっています。

仏教は“こころ”を固定的な実体として捉えず、むしろ「無自性」――固有の本質をもたない開かれたあり方として理解してきました。

哲学的には、「絶対無」と呼ばれる創造的基盤に根ざすこの“こころ”には、恒常的な主体も、変わらぬ自己同一性も存在しないと考えられます。絶対無(空)というべき“こころ”の無限の創造性が、多様な世界の諸相を通して個々の“自己”を顕現させている、と捉えることもできるでしょう。

この観点に立つと、私たち一人ひとりの“こころ”は、絶対無(空)がその都度立ち現れる固有の表現であり、無自性の“こころ”が具体的な形をとって現象化した一つの相であると考えることができます。