心理社会的支援では、被支援者が被支援者自身の抱える生きづらさについて主体的に新しい生き方を発見・創造していくのを、どの程度、支援者がサポートできるかが変容の鍵を握ります。
しかし、こうした主体性のテーマを徹底的に追求していくと、支援者の助言・指導・提案・支持など、あらゆるの言動が、即座に被支援者の主体的立場を奪ってしまう可能性を否定できません。そこで支援者は、助言・指導・提案・支持的言動のいずれの態度をとろうとも、もう一歩その目的にそって被支援者自身に、「どう思う?」「どう感じる?」「もし・・○○するとどうなると思いますか?」「前と何が違っていると思いますか?」など、徹底的に被支援者自身に自己照合を求める姿勢が重要になります。
そして支援者の助言・指導・提案・支持などいかなる言動であろうと、被支援者自身が自らの“こころ”の内・外で起きてくる直接体験との自己照合に基づいて、内省、分析、解釈、想像、洞察できるようにしたり、自ら賛同したり、否定したりできるように支援することがもっとも大切になるといえるのです。
被支援者の主体性を引き起こすためには、心理社会的支援の場自体が、新しい生き方を発見・創造の場であることが重要になるのです。