自己の究極の底とは?

無意識の発見は、深層心理学の誕生の起源(『無意識の発見』(エレンベルガー,1970))と言われますが、ホロニカル心理学では、究極の深層である自己の暗闇の底は、反転して絶対無(空)から創造不断に生成生滅する絶対有のこの世界に忽ちのうちに戻ると考えています。

自己の底は、この世界に開かれているのです。決して、自己の底は閉じていないと考えられるのです。

こうした捉え方は、井筒俊彦が「意識の形而上学」(2001)で指摘するように、思想と同じと思われます。

 

<参考文献>
・Henri E. Ellenberger, The Discovery of the Unconscious. The History and Evolution of
Dynamic Psychiatry. New York: Basic Books, 1970. [[無意識の発見——力動精神医学発達史』木村敏·中井久夫監訳,弘文堂.
・井筒俊彦(2001),意識の形而上学.中公文庫.