
自己は場所的存在として、場所のもつ一切合切を自己に映し自己内に取り込みます。
自己の底は、閉じているのではなく、場所に開かれており、無底といえます。
自己は無底的存在として、時々刻々と変化する場所の一切合切を自己に映し、場所との一切合切との一致を求めようと、自己意識を拡張していこうとするわけです。自己が自己意識を発達させていくところに、自己の意志の働きを見ることができます。
自己にとって生きる場所とは、他でもない、世界そのものです。
自己は場所的存在として世界との一致を求めて、適切な自己を自己組織化しようとする根源的意志を持っているといえるわけです。