外我と内我(11):ホロニカル心理学の重要概念

外我は観察主体となり、直接体験を観察対象とします。このとき外我が内在しているホロニカル主体(理)の基準によって直接体験を重々無尽の出来事に選び分け、かつ体系的に理解しようとします。このときホロニカル主体(理)の識別基準は言語との結びつきが強いといえます。

それに対して内我は、直接体験をそのまま直覚しようとしますが、内我による直覚は、内我自身の気分や感じ方が直接体験の了解に即座に反映するため時々刻々と変化するような世界となります。それは、感覚運動的、非言語で、夢言語的な意味連関を持った著しく変化する世界であり、外我の構成する世界とは全く異なる象徴的な世界です。

一般的には、外我による直接体験の理解が現実世界と捉えられがちですが、ホロニカル心理学では、外我だけ、内我だけによる直接体験の理解や了解は、厳密には、実在する現実体験そのものではないと考えています。

ホロニカル心理学では、外我と内我が対話軸を持ち、かつ無我となるときに実感・自覚される世界が、直接体験そのものと考えています。