15歳の男子と「無意識的行動の意識化」:ホロニカル・アプローチの技法紹介(架空事例)

架空事例:ノンフィクションフィクションです。いろいろな事例を組み合わせて創作されています。

15歳の男子タロウは、学校での人間関係に悩んでいましたが、水泳をすると、嫌な気持ちを切り替えることができました。しかも、「平泳ぎが一番いい」と泳ぎ方にもこだわりを見せ、「平泳ぎ」について語る瞬間、面接中においても、無意識のうちにカウンセラーの前で両手で水をかく仕草をしました。

そこで、カウンセラーは、タロウに、その動作を何度も繰り返し、動作を増幅・拡充を図ります。その上で、<その動作をしていると、どんな気持ちになるみたいですか?>と尋ねます。するとタロウは、「エッ」といいながらしばら両手で水をかく動作を繰り返しながら、「アッ・・わかった! みんなどけどけ、僕の行くのを邪魔するな!」という気分になること語り出します。

 

タロウは、クラスメートからのいじめやいたずらに対して、反発することなく、ただ黙って耐えていました。しかし、タロウは、ホロニカル・アプローチの技法の一つである「無意識的行為の意識化」を通じて、水泳のもつ意味が知らずのうちに自己防衛的な意味を持つものであったことに自ら気づきはじめます。

その後、タロウは、この気づきをきっかけにして、いじめ対策のための新しい行動パターンの獲得を研究しはじめました。