
カール・ユングのいう「元型」は、森羅万象における普遍的な本質を意味すると考えられますが、物理現象に通底するような抽象的な普遍性ではなく、もっと深層心理学的なイマージュとしての根源的普遍性をもったものと考えられます。
深層心理学的なイマージュの普遍性とは、たとえば、キリスト教における「マリア様」と仏教の「観音様」の相似性などがその例としてあげられます。神、悪霊、餓鬼、天使もイマージュとして扱うことが可能だと思われます。
こうしたイマージュが表層意識に侵入し主体が圧倒的エネルギーに翻弄されてしまうと精神病様になる危険性があります。
それ故、ユングのいう「元型」の影響を受けているとされる集合的無意識は、文化の違いによってさまざまなイマージュになると理解していくことが大切と考えます。
この点、物理科学が主観や文化の影響を極力排除し、理性的論理的な抽象化によって普遍的な本質を明らかにしようとする姿勢とは異なる本質の捉え方になります。
一切合切の現象に対する本質探究において,主観と客観の関係を含んでいくか、極力、主観を排除して本質研究をしようとするかの差異が影響するとホロニカル心理学では考えています。