善は悪があってはじめて善が成立し、悪もまた善があってはじめて悪が成立します。
皮肉なことに、悪なき善は、善が善であることを自ら立証できず、善なき悪も悪が悪であることを自ら立証できません。天使(悪魔)ばかりの世界は、天使(悪魔)か悪魔(天使)の区別すらつかなくなります。
最善(最悪)とは、悪(善)がすべて潜在化し、すべての善(悪)が顕在化した状態とはいえても、悪(善)が全く無くなったわけではありません。そのため、きっかけさえあれば、最善(最悪)が最悪(最善)に転じることがありえます。
それ故、善と悪が相矛盾対立しながら表裏一体にあることの実感・自覚が大切と思われます。