
“こころ”の苦悩は、脳を含む身体的な機能障害にすべて還元できるという観点からすれば、いずれ脳のメカニズムが解明されれば、臨床心理学や精神医学は、生物科学的な問題に置き換えられるという考え方があります。
しかし、こうした唯物論的一元論的観点は、“こころ”の苦悩を理解するための唯一の観点ではありません。“こころ”の苦悩を単なる神経学的な身体医学的な不調に還元できないとする立場から見れば、臨床心理学や精神医学は、多層多次元にわたる認識論的、存在論的な問題が絡み合っていると考えます。この視点から見れば、臨床心理学や精神医学は、“こころ”の苦悩を理解し、解決するための重要なアプローチとして必要不可欠であると主張することになります。
ホロニカル・アプローチは、この2つのアプローチを統合していく道を模索しています。