子育て文化の再創造:地域社会の役割と支援の充実化

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子育ての責任を保護者の責任とし、地域社会は保護者による不適切な養育を監視し、不適切な養育をする保護者から子どもを要保護児童として保護していこうとする保護主義的対策が中心となっている流れを反転させ、子育ての責任を社会全体で担い、家庭での子育てを積極的にサポートする社会に変革していくことが必要です。

1991年から統計を取りだした児童相談所への虐待通告件数が、現在200倍以上に増加している社会は、児童相談所を中心とする児童福祉現場の修羅場化を招いています。児童福祉の推進を児童相談所だけに依存するような社会は、児童相談所職員や児童福祉に携わる支援者をメンタルヘルスの不調や休職に追い込むだけです。こうした支援者の燃え尽きを防ぐためにも、子育てにいま以上に社会全体で責任をもつような地域づくりが急務です。また、それを可能とするためには、子ども期の逆境体験の世代間連鎖を妊婦期から断ち切っていくような伴走型支援の実践理論と技術の向上を図る必要があります。

特定の人を対象とするハイリスク・アプローチの効果的な実践の知を、不特定多数を対象とするユニバーサル・アプローチにつなげていくような包括的な対策が必要になってきています。