実在世界とは

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ホロニカル心理学では、自己も万象世界の一切合切の存在物も、無限の創造力をもつ絶対無(空)によって創造された有限的存在であり、その一生を終えると絶対無になると考えています。こうした考え方の背景には、真に実在する世界は、本来、対象化することができる、形のある有の存在=実体のあるものではなく、対象化することはできず、形をもつ存在ではなく、無自性、空、絶対無とする東洋思想の考え方が根底にあります。実在するものは、対象化可能で、形をもった存在(実体)で、それ特有の本質をもった不変的なものと考える西洋思想とは異なります。

ホロニカル心理学では、真に実在する世界とは、自己と世界との区別のない世界と考えます。自己と世界の区別なき世界とは、見るものと見られるものの区別を創り出す見るものと見られるものの区別なき世界です。

観察主体としての自己の意識を放下し、自己を忘れ、観察主体としての自己が観察対象そのものになることです。観察対象そのものになるということは、「何か」という存在すらも消滅することです。「何かがある」となると、その「何か」を識別・区別する観察者が存在することになりますが、観察者が消滅する限り、観察対象もまた消滅します。無、それは見るもの見られるものの絶対有の世界を創り出す絶対無の世界といえるのです。