
心理社会的支援における支援者と被支援者の「教える/教えてもらう」「助ける/助けてもらう」「治療する/治療してもらう」「指導する/指導される」「理解する/理解してもらう」という支援関係は、価値の多様化多元化や個性化が加速度的に進む社会においては抜本的レベルから見直していく必要があります。
そして新しいパラダイムは、「教えあう」「助けあう」「治療しあう」「指導しあう」「理解し合う」という、「共に触れあい・変化しあう関係」の構築にあります。ホロニカル・アプローチによって支援する支援者の態度は、明らかにこれまで治療者的イメージとは異なり、外在化(可視化)された生きずらさを契機により生きやすい人生の道を発見・創造していくような共同研究的協働者といえます。一緒に悩み・一緒に苦しみ・一緒に笑うような関係になっていきます。
これまでの「教える/教えてもらう」「助ける/助けてもらう」「治療する/治療してもらう」「指導する/指導される」「理解する/理解してもらう」は、新しいパラダイムの土台の上に、初めて一部の専門的支援関係において成立すると考えます。
そうした前提の上で、心理社会的支援は、命を営む自己の内から自ずと明らかになってくる生まれて死に行く人生の意味の気づきを助けるものであることが望まれます。