“こころ”の研究

AIで作成

ホロニカル心理学では、“こころ”の現象を対象とする心理学という営みは、主観性を切り離しては成り立たないと捉えています。心理学は、物理学のように、客観的な対象のみを扱う学問ではありません。むしろ、主観の営みそのもの、すなわち人間の“こころ”に関与する現象を扱うという点で、その本質を持っています。

この立場からすれば、“こころ”の現象を主観抜きで捉えようとする研究は、心理学の枠組みを超えてしまい、他の学問領域・・・たとえば神経科学や認知科学、あるいは物理学へと移行してしまうことになります。

では、“こころ”の現象の中に、主観を超えた物理的現象が存在するのかという問いが立てられたとき、心理学的には「ある」とも「ない」とも断定することはできません。というのも、“こころ”の物理的現象を主観抜きに語ることが、心理学の範囲では不可能と考えるからです。

加えて、心理学的立場から見ると、たとえそこに物理的な現象があると判断される場合でも、その判断には常に観察主体の主観が関与しているとされます。すなわち、「観察する」という行為そのものが、観察される対象のあり方に何らかの影響を与える可能性があるということです。観察主体と観察対象との関係は、決して一方向的なものではなく、相互に影響し合う関係性として理解されるべきなのです。この問題は、物理学における観測問題と相似的なテーマでもあるのです。

このように、ホロニカル心理学では、“こころ”という現象を主観と客観の交差点にある複合的かつ多層多次元的な現象とみなし、従来の科学的枠組みを超えた理解が求められると考えています。