
絶対無(空)の場では、あらゆるミクロとマクロ、部分と全体が相互に否定し合いながらも相互縁起的な関係によって構成された現象世界を形成します。この多層多次元に見える世界は、一見すると区別がつくものの、実際には一つの統一された世界です。
絶対無の場所では、絶対無自身の絶え間ない自己否定のプロセスにおいて、全体性が自己を否定することによって個別性をもった現象が立ち顕れ、個別性が否定されることによって全体性をもった現象が立ち顕れます。その結果として、個別性の中には全体性が包摂され、全体性の中には個別性が包摂される、ホロニカル関係(縁起的包摂関係)が成立します。
このように、全体性の方向には統一された一つの世界が創造され、個別性の方向には多様な万物が創造されるという仮説が、ホロニカル心理学にはあります。