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「外我」が「自己及び世界について」どのように考えると、「内我」が、どのようなものとして「自己及び世界について」感じる取るようになるのか。その逆で、「内我」が「自己及び世界」をどのようなものとして感じ取ると、「外我」には、「自己及び世界について」どのような考えが浮かびあがってくるのか。こうした「外我」と「内我」の関係を、できるだけ一切の判断や解釈を保留にした形で「ただ観察」(自己超越的なメタ認知レベルからの俯瞰)することで、被支援者は自らの「外我」と「内我」の関係性とその変容のプロセスを実感・自覚することが可能となり、そうした実感と自覚を手がかりとして、自己と世界(または外我と内我)がより一致する方向に向かって、自己または世界を変容させていく道を歩むことが可能となります。
例)内我が無力感を感じると、頭は真っ白の感覚になり、外我は「自分はダメだ」「消えてなくなりたい」との考えに支配され、身体はうつむき加減になる。しかし、外我が「自分がこんなことで負けない」との考えをもつと、内我は身体に高揚感が沸き上がってきて、視線が前方に向かい背筋が伸びる。こうした外我と内我の関係性を実感・自覚する中で、少しずつ自己効能感を回復し問題解決の主体性を獲得していく。
ただし、「ただ観察」を実行するためには被支援者と支援者の関係が共同研究的協働関係が樹立し、被支援者が支援者に対して信頼をおいており、支援の場が安全で安心できることを体感できていることが条件になります。