ホロニカル心理学では、なまなましい体験をそのまま直覚しようとする内我の働きの関与がなく、体験を観察対象して分析的に理解しようとする知的な外我の働きだけによって明らかになる真は錯覚と考えます。外我だけでは、機械的、形式論理学的に考え出された法則しか見出されず、命の躍動する自己との照合が脱落しているからです。
客観的真理は、むしろ外我が内我と一体となって無となって自己と世界の不一致・一致の直接体験との自己照合のうちに直観的に見出されると考えます。場所的自己(自己)と場所(世界)との不一致・一致の弁証法的自発自展との自己照合的直観のうちに、個別的な真理や主観的な真理だけではなく、一般的な真理や客観的な真理が発見されると考えます。
場所と場所的自己とが相矛盾しながら同一にあるところに、主観的真理と共に客観的真理が円環的に深められていくと考えられるのです。