
私は空を、ことに夜空をぼーっと見上げるのが好きです。悲しいにつけ、嬉しいにつけ、何も考えずに、ぼーっとみていると、そのうちに私は空に吸い込まれ、空と私の区分が無くなり、そしてどこか安心感のようなものに満たされていきます。
空は宇宙。宇宙は地球を生みだし、生物を生みだしたところでもあるので、「私のふるさと」とも言えます。そうだとしたら、ぼーっと空を見上げるということは、その空のどこかにあるなつかしいふるさとを探しているのかもしれない。時には、空と一体になり、ふるさとに帰ることができるのかもしれない。
(定森露子)