「実在は矛盾衝突により、発展するのである」とは、西田幾多郎の言葉です(善の研究、1911年)。この世界には、矛盾・対立するものが一切なく、常にすべてが一致するということは、何ら実際には存在するものがないことを意味すろというわけです。ぞこに何かがあるということは、そこに矛盾対立し、しかもすべてが断片化せずして、統一的な力が働いているということといえるわけです。
自己にとっては、あらゆる不一致は苦悩の源となります。しかし苦悩があるから、一致による歓喜があるといえます。罪を実感するからこそ愛に救われるのです。
善悪の関係についても、悪は善の欠如ではなく、悪と善が共にあると考えられるのです。
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