一般化せず個別ごとに丁寧に扱う

多層多次元に絡み合う生きづらさに対する心理社会的支援において、問題の要因を外在的に分析し、一般化された解決法を適用するアプローチで、果たして持続的かつ本質的な変容を実現することができるのでしょうか。

確かに、その方法によって一時的な効果を得ることは可能かもしれません。しかし、問題が複雑になるにつれて、その背景には個別性や関係性の網の目が浮かび上がってきます。したがって、ホロニカルな視点からの心理社会的支援とは、問題を単に共通項で捉えるのではなく、支援を受ける人と支援者が、それぞれの関係性の中で立ち上がってくる文脈固有の意味や感情の動態を丁寧に捉え、その都度、その瞬間における共創的な応答”を見出していく過程といえるでしょう。

こうしたプロセスを通じてこそ、被支援者自身の内発的な気づきや選択が促され、それがより自然で持続可能な「自らの生のあり方」へと自己組織化され、生きづらさをめぐる“関係の再構築”されることが、変容の本質であると考えます。