自己とは、他から独立した固有の存在と表現するよりも、非自己との絶え間のない相互関係性の中で生成消滅を繰り返しながら自己組織化する動的プロセスといった方が適切と思われます。
すなわち、自己は内的世界だけで完結するものではなく、むしろ重々無尽の関係の網の目の中において立ち現れ、消えゆく“関係生成的実存”と捉えられます。
ホロニカル心理学においては、このような生成的関係性こそが個のリアリティであり、他者・社会・自然との接触によって自己がたえず変容を遂げる「相互生成的プロセス」が重視されます。
この視点からは、自己とは一貫した固定的構造ではなく、むしろ関係性の文脈に応じた場における現れとして理解され、個別の存在を超えて、全体性のうちに適切な自己を自己組織化していくような存在といえます。