“こころ”が絶対無(空)であることに目覚めるとき、生と死の苦悩は、絶対無と絶対有(相対有と相対無の絶対的矛盾からなる世界)の矛盾からなる出来事であることに深く覚醒していきます。
この覚醒は、自己が自己を超えて全体性へと開かれる契機となります。
“こころ”が空であるとは、固定された実体ではなく、関係性と生成の場であることを意味します。個としての自己は、相対的な有と無の間で揺れ動きながら、絶対的な矛盾を内包する世界に生きています。
生と死の苦悩は、その矛盾・対立を排除しようとする抵抗から生じるものですが、空なる“こころ”に目覚めることで、私たちはその矛盾を包摂し、より高次の統合へと向かう力を得ることができます。
ホロニカル心理学は、自己組織化のプロセスを通じて、個と全体の往還運動を重視します。苦悩は分離ではなく、統合への契機であり、絶対無に開かれた“こころ”は、世界の矛盾を内在化しながら、それを超えていく創造的な場となります。