苦悩(2):自己と世界の一致を求める契機

ホロニカル心理学の立場からすると、苦悩は、自己と世界の不一致直接体験によって創られると考えます。

そして、苦悩が自己と世界の不一致によって創られるものであると実感・自覚できれば、ごく自然な命の働きによって生きる自己は、自己と世界が一致するときもあることに目覚めることによって、これまでとは異なる生き方を発見・創造することができると考えられます。

しかしながら、苦悩は避けて生きることができないと実感・自覚するとき、最も大切なことは、苦悩を抱えて、「さて、ではどう生きるか」と常に問い直すことのように思われます。