支援者は被支援者と対面しているとき、被支援者の言動によって時々刻々変化する「今・ここ」における支援者自身の身体・感情・認知の変化を実感・自覚し、かつ開かれた態度で俯瞰し続けられていることが大切です。
支援者自らが、「今・ここ」で生起してくる自分自身の思い込みや信念を自己再帰的に内省し、そこから適切な心的距離を持って、自己変容を希求しながらも地に足のついた生き方を極めていくことが大切となるのです。能の奥義とされた世阿弥の「離見の見」です。
物を扱うときとは異なり、対人支援の実践では中立的・客観的な立場を維持することがとても困難だけに、「離見の見」を理想として修行していくような姿勢が大切になるのです。