抽象概念について

直接体験の直観との自己照合なき抽象概念は、ただの考え出された観念や妄念といえます。意味のある抽象概念は、直接体験の直覚を補完し、直接体験に限りなく迫るものでなくてはなりません。

ホロニカル心理学では、直接体験が自己と世界の出あいを通じて生まれる最も根源的な認識形態とされます。直接体験によって得られる直観は、自己と世界の関係を深く実感・自覚させるものであり、ここから生じる抽象概念も、単なる理論的な思索ではなく、この根源的な認識を補完し、深化させる役割を持たなくてはなりません。