身体的自己の唯一性の覚醒のためには

ホロニカル心理学では自己と世界の出あい不一致・一致の瞬間・瞬間の出来事に注目しています。

一致の瞬間は、ある出来事があるだけで、その出来事自体には主客の区分や自己と非自己との区分はなく無境界です。しかし自己と世界が僅かでも不一致となれば、たちまちのうちに自己と世界は対立し、断絶し、自己世界のせめぎ合いが始まります。

ホロニカル心理学では、自己と世界の不一致のせめぎ合いの中で、自己と世界の関係のせ自己違和的体験を通じて、身体的自己を直覚する内我が機能的に、自己意識の発達の中でまずは乳児期に結実化してくるとの仮説を持っています。

さらに適切な内我の結実のためには、自己と世界の不一致・一致による不快・快を適切に照らし返す安定した他者(適切な保護者など)が必要と考えています。

一致の瞬間は天国のようなトランスパーソナルな体験となります。しかし自己と世界の不一致の地獄に対しては、不一致体験に対していずれ一致することを経験的に直覚している不一致体験に対して適切な距離をもった内我が育つことが、身体的自己の独自性や唯一無二のかけがえなき存在への目覚めの土台になると考えられるのです。