
実在する世界とは、生成と消滅を繰り返すものと考えられます。有のみからなる世界だけを実在する世界とするのではなく、無を含む世界もまた実在する世界といえます。
色即是空、空即是色という捉え方が、実在する世界の一つの表現法と考えられます。
「有無」「生死」「実在世界」は、同一の現象に対する異なる表現と考えられるのです。
ホロニカル心理学における“こころ”の概念は、個人の内部に限定されず、色即是空の世界そのものと考えられます。“こころ”が色即是空を創り出すのではなく、色即是空そのものが“こころ”と考えられます。
ホロニカル心理学では、“こころ”と名を与えていますが、“こころ”そのものは、精神活動と見なされたり、物質活動と見なされたり、またはその両方またはどちらでもないと見なされるものを指します。
ホロニカル心理学の考えている“こころ”は、超個的です。
ホロニカル心理学では、生成と消滅を繰り返すフィールド(場)そのものが「こころ」と考えられます。
何も無いところから世界が創造されるのではなく、絶対無(空)が自らを否定し、生成と消滅の世界を創造します。その結果、有と無が相反しながらも同時に存在し、歴史的な世界が瞬間・瞬間に、「永遠の今」が“こころ”という場で創造され続けていると考えられます。