自己と世界の出あいの一致とは

 

十牛図(入鄽垂手)

自己と世界の出あい一致とは、自己直接体験を通して世界を自己自身に映すとともに、世界もまた直接体験を通して自己を世界自身に映し、自己と世界の関係が無境界(ホロニカル体験)になることです。自己と世界が直接体験を通じて一(いち)の関係になることです。

しかも自己意識の発達は、自己と世界の関係が相互包摂的鏡映関係にあることの実感・自覚を促していきます。

自己と世界の出あいの一致の直接体験が、本来、実在する世界といえます。意識と存在の一体化した生き生きとした感覚こそが実在するすべてです。

自己無きところに世界はなく、世界がないところには自己もありません。

自己なき世界とか世界なき自己は、絶対無といえます。
自己も世界も、すべては絶対無から立ち顕れてくる現象といえるのです。
自己とは、絶対無から立ち顕れてくる出来事の中心点といえるのです。