現実とは?

線香花火の軌跡

現実とは、既に発見・創造されたものと、未だ発見・創造されていないものから成り立っています。いま、この瞬間に、過去が含まれ、そして未来が開かれていくのです。

この「いま」という瞬間は、ホロニカル心理学の立場からすると、個と全体が縁起的包摂関係を形成しながら、自己と他者(世界)が生成消滅を繰り返すといえます。過去は単なる記憶ではなく、自己組織化の履歴として「今・ここ」の自己の包摂され、未来は未分化の可能性として、関係性の中で開かれていきます。

現実とは、静的な構造ではなく、個々のホロニカル的存在(部分であり全体でもある存在)が相互に関係しながら、絶えず自己を編み直していく動的プロセスといえます。

「いま」は、個人の内的世界と社会的・文化的文脈が交差する場であり、ホロニカル心理学が重視する〈自己−世界〉の関係が動的に再構成される瞬間です。そこでは、自己は孤立した主体ではなく、関係性の網の目の中で生成される存在として立ち顕れてきます。

 

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