生命(1):破壊と創造

破壊と創造のシバ神

一致が不一致に転じるところに破壊があり、不一致が一致に転じるところに創造があります。

生命とは、破壊と創造の繰り返しの中で、自己自身の自己組織化を図ろうとする存在と言えます。

よくよく振り返って見れば、ミクロからマクロに至る宇宙のすべてが、不一致による破壊と一致による創造を絶えず円環的に繰り返していることに気づかされます。

そもそも私たち生命を包む宇宙全体が、大いなる生命のような息吹を持っているかのようです。

この気づきからすると、物事が多様化・複雑化する方向にある時が創造的であり、物事が一様化・単純化に向かっている時が破壊的といえそうです。

しかしこの時、気をつけなければならないことがあります。創造が善で、破壊が悪とは一概にいえないことです。何故ならば、古いものの破壊がなければ、新しいものは何も創造されないからです。