個的自己と超個的自己

宗教・哲学・科学のもつ意味をホロニカル心理学的立場から見直すと、次のことがいえます。

自己と世界の不一致・一致の繰り返しのうちに、自己は一致に向かって自発自展的に自己を自己組織化しようとするとともに、自己は世界に向かって世界ができるだけ自己と一致するように世界に能動的に働きかけようとする。

不一致・一致が一致に向かって自己組織化するためには、自由無礙な俯瞰が欠かせない。

個的自己の世界との不一致(苦悩)・一致(至高体験)を、超個的自己から自由無礙に俯瞰できた時、自己は自ずと自己と世界の一致の方向に向かって、適切な自己及び世界の自己組織化が可能となる。

超個的自己の視座から、神・真理・普遍法則の探究が生まれたと考えられる。