存在について

平家物語

一般的に存在と言うものは、安定しかつ同一性を保っていると考えられがちです。しかしある存在が安定し常に同一性を保っていると言うことは、生成や消滅といった動きが一切ないことを意味します。この観点に立って考えるとき、万物は生成消滅を繰り返し、とても流動的でなものであることに気づきます。いわゆる無常です。

では、無常の世界を創り出しているものは、どのようなものなのでしょうか?
あらゆるものが生成消滅する場とは、一体なんなのでしょうか。また生成消滅を繰り返す万物と場の関係はどうなっているのでしょうか?

この問いは自ずと私たちの生と死のテーマに直結します。

心理学は、こうした根源的問いと共に探究されることが大切と思われます。