心理社会的支援における基礎研究とは

昨今の心理社会的支援の実践の現場では、知らずのうちに浸透した権威理論のパターナリズムが、むしろ創造的な実践を妨げています。

本来、心理社会的支援における研究は、豊富な実践を理論化するものでなければなりません。そして理論研究は実践を支えるものでなければなりません。実践と研究は、実践即理論、理論即実践という個別性の原理と一般原理の相互作用の形で展開していく必要があります。個別性の原理は一般性の原理を包摂し、一般性の原理は個別性の原理を包摂し、両者は縁起的包摂関係(ホロニカル関係)を形成しながら自発自展していくようなのでなくてはなりません。