積極的なソーシャルアクションの必要性

「子どもの貧困」全国ネットワークという団体の世話人として活動する山野良一は、「社会福祉や臨床心理などの専門家は、もう一歩踏み出す必要があるのではないか」と語り、2014年に国際ソーシャルワーカー連盟が定めた新たなソーシャルワークの定義の中の、「社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進するようなソーシャルアクション」の重要性を主張しています。

ホロニカル・アプローチでも同感の意を表明するものです。

児童の貧困問題に限らず、今日の多くの人の抱える生きづらさは、個人の病理や障害など個人病理化する視点だけではなんら適切な変化はおきません。そこで大切になるのは、対人援助職の社会的代弁性という積極的活動が求められるといえます。