自然の摂理と教育の原点

 

登別

自己と世界との縁起的包摂関係(ホロニカル関係)が命を育んでいることを体感できるような教育が必要です。しかも科学的知識や技術を学ぶ前の土台として必要です。

自己及び世界を構成していると思われているあらゆる要素が、実は、その要素のみだけでは単独で自律自存しておらず、他のすべてとの関係の中で、その要素としての振る舞いが決定されているということへの気づきです。

自己は自力で自律的に生きている存在ではなく、万物との関係の中で生かされているのです。

しかし現代日本の教育は、自己と世界のつながりを分断し、しかもつながりよりも万物を識別・分別することに専念する知的教育(外我ばかの強化する教育)になってきてしまっています。

自己と世界のホロニカル関係の体感との自己照合なき、「理」(ホロニカル主体)を教える知的教育だけでは、その「理」が自然の摂理に反していた場合、自己や自然の命を育む力をいとも簡単に破壊尽くしてしまう危険があるのです。

命を育む教育は知的教育偏重に対して真っ向から対峙していく活動でなければなりません。知は命を育む智慧であることが倫理として求められます。

 

※ホロニカルマガジンの「カテゴリー一覧」の「閑談」では、ホロニカル心理学のパラダイムら生まれたエッセイを掲載しています。