「もの」と「こと」

私たちが、「そこにある」と思っているいかなる「物(もの)」も、その本質を保ちながら永遠に独立自存し続けられものは何一つとしてありません。全ては、儚く移りゆく出来事といえるのです。「物(もの)」は、「出来事(こと)」といえるのです。

しかもある出来事は、全ての他の出来事との重々無尽の網目状の縁起的包摂関係(ホロニカル関係)が織りなす出来事といえるのです。

西洋思想は、「物(もの)」を重視し、東洋思想は「出来事(こと)」に重点をおきながら、それぞれ独自の歴史と文化を創あげてきたとホロニカル心理では考えています。